20091201
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
四国から橋を渡って本州に行く。
私が岡山に居た頃「夢の架橋」と言われていた橋を渡って。
しかし、国鉄宇高連絡線だった頃が懐かしい。
新しいものが出来れば古いものは捨てられる。
1年前、私は岡山に帰郷するために指定券も買って宿も予約した。
そして大地震が起きた。東日本の鉄道は止まり帰郷どころではなくなった。
しかし、東海道新幹線は何事も無く動き、西に向かう夜行列車は
3月下旬には動き始めた。私の買った指定券は生き返った。
後ろ髪を引かれる思いはあったが予定通り大地震から3週間後に旅に出た。
橋の上から見える瀬戸内海の風景。
通常の橋の高さではない。
展望台から見ている高さだ。
真下は海。
長い橋だから岡山側に近づくに連れ
太陽の角度も変わる。
夕暮れは瀬戸内海がさらに綺麗になる。
岡山駅に着いた。
岡山駅は日本で最も本数の多いHUB駅である。
新幹線(上り、下り)、山陽線(上り、下り)、伯備線、吉備線、津山線、赤穂線、宇野線、本四架橋線(高松方面、多度津方面)
の11方向に鉄道が延びていて、
相互の乗り換えでホームに客も多い。
山陰へ四国へ山陽地方へと様々な方面へ発着する列車は車両の種類も多い。東京からの寝台列車もある。振り子式の車両、都会から引退したお古の電車、2階建てグリーン車、アンパンマンの絵の塗装の車両、大型電気機関車、などなど。
駅舎は1972年3月の新幹線岡山延長の時に新しくなったが、最近以来リニューアルされた。
写真は連絡通路。
やはり岡山らしく野暮ったい。良いことだ。
私が岡山に居た頃、岡山からの特急と言えば
山陰へ向かう181系の「やくも」だけだった。
食堂車付きの10両編成で堂々としたものだった。
今は5~6両に短くなり本数も倍増した。
鳥取への急行「砂丘」は特急「いなば」に変わった。
たったの2両編成で特急としては最も短い。
津山線を通らないで山陽本線を上る。
「いなば」号からの車窓。
山陽地方のながめ。
かつてブルートレイン「あさかぜ」に乗って目が覚めると広島県から山口県あたりを走っていてこの景色を見て「帰ってきた」と言う気持ちになった。
今は「あさかぜ」はなく九州行きの夜行列車は1本も無い。
兵庫県まで山陽線を走り上郡に着いた「いなば」。
この駅でスイッチバックして鳥取に向かう。
随分遠回りしている気がするが、岡山と鳥取が2時間以内で結ばれる。
私は京都に向かうためにこの駅で下車。
乗り継ぎ時間は僅かしかないが改札を出て次の特急券を買う。
小さな駅舎だが趣はあり、キオスクの売店もある。
山陽線の小さな駅で特急列車を乗り継ぎ、岡山から京都まで在来線の高速特急で移動する。
上郡での接続はよく、私のような利用の仕方を意識してのダイヤなのか。
「いなば」で下車して改札を出て、
すぐに京都までの「はくと」の特急券を買う私に
駅員は愛想無かった。めずらしい事ではないのだろう。
特急「はくと」は鳥取と関西を乗り継ぎ無しに直に結ぶ在来線特急で一日に7往復も走っている人気列車なのだ。私は最後尾の車両に乗り、走り去る後ろの景色を大きなガラス窓から楽しんだ。